大器サトノノブレス(牡、池江、父ディープインパクト)が18日新潟の新馬戦(芝1800メートル)で初陣を迎える。
昨年5月に解散した名門メジロ牧場で生産された最後の世代としても注目を集める。
雷鳴が間断なくとどろき騒然とした14日朝の栗東で、サトノノブレスは取り乱すことなく坂路を駆け上がった。
黒光りする優美な馬体は「高貴の生まれ」を意味する馬名にふさわしい。
評判通りの大物だ。
母はクライウィズジョイで、同じ池江厩舎に所属した半兄ヒカルオオゾラは武豊騎手をして「調教だけで言えば、ウオッカかこの馬かというくらい動く」と言わしめた素質馬だったが、のど鳴りに悩まされて重賞には手が届かなかった。兄を超える活躍を期待されている。
名門牧場の"ラスト"を飾れるか。生産は昨年5月に解散したメジロ牧場。
現1歳世代からは生産者名義がレイクヴィラFに変わるため「メジロ」の名を残す最後の世代となる。
解散の際に池江師は「名門の灯が消えるのは寂しい」と口にしていた。
その名を後世に伝える役割をも担っている。
池江厩舎の新潟デビューといえば、オルフェーヴルやドリームジャーニー、トレイルブレイザーなど活躍馬が次々と出ている。
名門から登竜門へ。1歩ずつ着実に王道を歩んでいく。【太田尚樹】
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